【ストラスブール国際】日比野菜緒―リバキナ

テニスのストラスブール国際で、スローン・スティーブンスとオスタペンコという2人のグランドスラム優勝者を倒して準決勝まで進んだ日比野だったが、リバキナのパワーに屈した。リバキナもダブルフォルトが多く、ショットがロングになる場面も見られたが、クレーコート特有のバウンドを生かしたストロークで優位に立った。深いプレースメントでラインに乗ってしまい、日比野が合わせづらさを感じたシーンが随所に見られた。

日比野もファーストサーブがなかなか入らなかったが、これは風の影響もありそう。先日までのニューヨークやローマではかなり暑そうだったが、この大会ではチェアアンパイアがダウンジャケットを着ていたり、観客も重ね着をしていたりといかにも寒そうだ。日比野もこの日は前日までのウェアに一枚重ねていたが、そのあたりも体の動きに影響を与えていたのかもしれない。

ダブルスでも、青山修子と柴崎瑛菜が準決勝に進出し、1セットダウンから相手のサービング・フォー・ザ・マッチを2度しのいでタイブレークにまで持ち込んだが、最後は一気に押し切られた。大坂なおみが欠場するローランギャロスだが、土居美咲と日比野に期待したい。奈良くるみは予選最終戦で敗れたが、コロナ陽性で排除されるケースも想定されるので、ラッキールーザーでの繰り上がりはないものだろうか。