【BNLイタリア国際】錦織3回戦へ

試合開始予定時刻が迫った時間帯にカレーニョ・ブスタの棄権が発表され、錦織圭は前日のフォニーニ戦からの連戦を避けて3回戦に進出することができた。クレーコートの負担もありそうなので、ここで日程が空いたのは歓迎だったことだろう。フォニーニとの一戦は、序盤からフォニーニがいつものようにモチベーションが上がらないような表情をしていたが、これは彼の芸風なので信じるわけにはいかなかった。ファーストセットでリードしながらブレークバックを許したときは嫌な予感がしたが、深いプレースメントを続けて乗り切った。

バックハンドのダウン・ザ・ラインは決まるときは綺麗だが外す場面も多かった一方、クロスを相手から見て左隅の深いところに落とすコントロールは絶妙だった。相変わらずファーストサービスのパーセンテージは低いので、ここがこの大会からローランギャロスにかけての課題となるだろう。

西岡良仁はマドリードに続いてラッキールーザーとして本選入りを果たしたが、フクソービッチに敗れてしまった。根本的には予選を勝ち上がれていない状況なので、ランキングを上げるのはなかなか難しい状況だ。いずれにしても5/30に開幕するローランギャロスに向け、WOWOW観戦の体制を準備しておこう。