【POGG】スイートポテトパイ

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大宮駅で、たまたま見つけたスイーツポテトパイのお店「POGG」。オリジナルと紫いものパイを買ってみましたが、お芋感がしっかりしていて甘みも程よく、上品な味わいでした。台の部分については、僕としてはサクサクしてほしいのですが、そうするとパイではなくなってしまうので、仕方ないところですね。

【大分―名古屋】上昇の兆しも

最初の失点は高木のファンブルで、2点目はCKからのボールが山崎にかすって軌道が変わって坂のオウンゴール。そして3点目は攻めに行った裏をやられたもの。すべてちょっとしたミスと不運によるものと言ってもよいのだが、それがここまで集中して起きるのは実力の差なのだろう。小林成豪がとられた無駄なファウルが大きな転換点だったとみることもできるが、そもそも彼のプレーが荒れていたのは高畑との連携が悪かったせいではないか。

いずれにしても、この試合を通して主審の山本雄大はフィジカルな接触によるファウルを必要以上に取っていた。名古屋はそのことに早いうちに気づいていて、だからこそわざとらしく倒れて痛がるシーンが散見された。大分はそれに気づこうともせず、小林成豪のような稚拙なプレーに終始してしまったのだ。前節でもそうだったが、ピッチの上で頭を使い、周囲に伝達する選手が不在なのが問題だ。

しかし、僕が試合を見ていてストレスを感じるのは攻めるべき局面で前を向けずに隣へのパスを続けること。坂が復帰して、ビルドアップは格段に向上した。こわごわパスを回す刀根はピッチにおらず、自信を持って長いフィードを前線に送る坂がいれば、必ず上昇するはず。エンリケトレヴィザンの隔離期間も終了するので、DFは安定するのではないだろうか。後はゴールだ。左サイドで香川を使わない理由が僕には思い当たらないが、香川の曲がるクロスと井上のスピードをもっと効果的に使えば、チャンスは生まれるだろう。

【映画】ソウルフル・ワールド

ピクサーの長編アニメという位置づけにある本作は、ニューヨークの現実世界を描くリアルさとソウルの世界の「手抜き感」が醸し出すコントラストが馴染みにくい。ニューヨークのジャズミュージシャンを追う展開をもっと見たかったし、トロンボーン吹きのコニーら吹奏楽部員たちにも興味があった。スピンオフの短編でもよいので、ぜひ取り上げて欲しい。

さて、僕がこの映画から受け取ったメッセージは「ライフを受け継ぐ」こと、生命とか人生とか言ってしまうと重いのだが、もっと日常的な部分を中心にとらえたのでライフという単語がしっくりくる。人間は永遠の生命や若さを求めてしまうが、それと引き換えに誰かのライフが生まれないとしたらどうだろう。22番にライフを与えるために身を引くジョーの生き方は、実に自然な姿ではないだろうか。エンドゲームのサノスにも通じるのだが、宇宙、あるいは地球を中長期的視点でとらえて「人口を半分にしよう」とすることには意義がある。ただ、それは自分を犠牲にせずに他者を消すということである一方、ジョーの選択は自らを犠牲にしている。このあたりは、宗教観がバックグラウンドにあるようにも感じた。

明示的に示されているメッセージの「生きる目的」については、ちょっと消化不良のまま終わってしまった。最後にジョーにセカンドチャンスが与えられたことで、全体のストーリーがボケてしまったということなのかもしれない。

【神戸―大分】危険な予兆

大分にとって、この試合は今後の展開を占う上で非常に大きなものとなった。序盤はまったく自分たちのボールにできず、相手に追い立てられてボールを失うばかり。これは、ここ数試合、ハイプレスを受けるとあわててパスミスを犯して決定機を与えてしまうという状況を見ての神戸の狡猾な戦術だった。このようなプレーをしていては、この後の対戦相手は間違いなく同じ戦術を採ってくることだろう。

そして、それよりもマズいのは、飲水タイムまで立て直すことができなかったという事実だ。それはつまり、ピッチ上の選手たちだけでは修正ができないという致命的な状況を如実に表している。三竿や小林裕紀、下田、もしくは刀根あたりが回りを動かして修正できなければいけなかったのだ。システムにはめるスタイルのカタノサッカーの弊害といえるかもしれないが、ピッチに出ている選手は自分の頭で考えられなければプロとは呼べないのだ。

長澤の負傷退場も、今後に大きな影を落とした。これで4連敗。リーグ戦では横浜FCにしか勝てていないし、カップ戦を入れても徳島戦の勝利が加わるだけ。降格対象の4チームに名を連ねる可能性は、かなり高まってしまった。この試合がそこに向けた危険な予兆とし、て後々語られることがないようにして欲しいものだ。

【代官山ランチ】ハブモアカレー

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表参道から渋谷と代官山の間に移転したHave More Curry。移転前は気になりながらも行く機会がなかったので、オフィスのすぐ近くに来てくれてラッキーでした。前回はチキンカレー単品だったので、2回目の今日は野菜カレーにラプチャートマトとマスタードディライトをつけました。野菜カレーにもチキンカレーにもついてくるダルカレーに、マスタードディライトを混ぜていただくのが僕のイチオシです。ちなみに、ダルカレーはレンズ豆のカレー。インドの定食の定番ですね。

【映画】サウンド・オブ・メタル

この作品は、後天的に聴覚に障害を持った人を描いているが、その障害を克服するというよりは受け入れるに至るまでの物語だ。世の中には、状況を受け入れる人と何とかして変えようとする人がいる。例えばオフィスの空調が効きすぎると感じたときに、すぐに温度を調節しようとするか、上着やひざ掛けで調節しようとするかということ。僕は基本的に後者で、自分の範囲の中で対処しようとする傾向がある。

医療ドラマの医師は何が何でも患者の命を救おうとして、それが叶わないと悲嘆に暮れたりするが、どうしても違和感を覚えてしまうのだ。その意味で本作のストーリーは納得できるのだが、価値観の違う人も多いので、反発してしまうこともあるだろう。問題提起に意義があるのだろうし、それが映画の持つパワーなのかもしれない。

聴覚障害を描くということもあり、この作品では音にこだわって作られている。主人公の主観になる部分と一般的な聞こえ方になる部分が、特に説明もなく揺れ動く。それでも違和感なく見進めることができるのは、本作の素晴らしさだろう。無音状態の使い方も絶妙で、「君の名は。」にも通じるところがあるが、無音に籠められた意味はまったく異なる。映画とは総合芸術なのだと、改めて思い知らされた。

主人公のパートナーを演じるオリヴィア・クックは、「ベイツ・モーテル」のエマ。雰囲気的にはまったく異なる役柄をうまく演じていた。

【川崎―大分】実力の差

DFが大崩れしたわけでもなく、不慣れな4バックで臨んだにしては真ん中を割られることも多くはなかったので守備に不安があるわけではない。しかし、これだけ攻撃が形にならないのでは、相手のレベルがもう少し下がってもゴールが奪えないような気がしてくる。要は実力の差ということだ。後半に入って井上が右サイドを押し下げられてしまったために、松本が右ストッパーのような位置づけになってしまった。前半には、井上がサイドに張っている場面で松本がインナーラップを見せていたが、そのストロングポイントを消されたのは痛かった。

そう考えると、本来なら黒崎を右サイドバックで使いたかったのだろうが、前節の状態を見る限り松本を選んだ片野坂監督の選択には納得がいく。井上にしても福森にしても、そして渡邊も同じなのだが、足元の技術が川崎には遠く及ばないので、チャンスは作りかけても簡単に相手ボールになってしまうのだ。そしてもう一点、大分のパス回しは受け手の利き足を考慮できていない。例えば、左利きの下田や三竿の右足にパスを出しているので、ワンタッチで効果的な展開ができない。左サイドの福森は右足に持ち替えたがるので、左足に出してサイドをえぐらせようとしても詰まってしまう。このあたりをチームとしてどう補うのか。それこそが戦術であり、交代カードをどう使うかよりよほど重要なポイントのはずだ。

坂が使われていないDFは、率直に言って層が薄すぎる。エンリケトレヴィザンがすでに来日しているのは朗報だが、まだJヴィレッジで隔離状態だけに一日も早い合流が望まれる。小林裕紀も前に出せない場面が目立ったので、ペレイラにも期待したいところだ。過去の経緯から、片野坂監督はブラジル人選手を使い切れない印象もあるので、不安な要素でもあるのだが…