【デビスカップ】日本―ボスニアヘルツェゴビナ

デビスカップのワールドグループ残留を賭けたプレーオフで、日本はボスニアヘルツェゴビナと対戦した。この大会は来年からフォーマットが変更されることが決まっているので、現行形式では最後となる。ボスニアはジュムホールがエントリーせず、明らかにパッとしないメンバー編成になった。

迎える日本も錦織圭杉田祐一を欠くメンバーながら、ダニエル太郎と負傷から復活途上にある西岡良仁、そしてダブルス巧者である内山靖崇とマクラクラン勉、さらに期待の若手として綿貫陽介が選ばれている。今日のRubber1はダニエル太郎とブルキッチの対戦となったが、生粋のディフェンダーであるはずのダニエルがネットプレーを再三見せ、スタイルの変更と成長の跡をうかがわせてストレートで勝利。関空の浸水で到着空港が変更になった影響もあるのかブルキッチは動きが重くメディカルタイムアウトも取っていたが、雨による中断もあって集中しにくい試合だったことだろう。

続く西岡とバシッチのRubber2も、雨で試合開始が遅れる。少しふっくらした印象のある西岡は、持ち味である鋭い手首の返しが戻っており、小柄な体から繰り出す鋭いサービスとともにバシッチを圧倒した。相変わらず詰めの甘い場面も散見されたが、危なげなくこちらもストレートで勝利。明日のダブルスに向けて、最高のおぜん立てができたといえるだろう。