【ミラノ旅行記】ヴェローナ音楽祭でオペラ

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ミラノからトレニタリア(イタリア国鉄)の特急「フレッチャブランカ」に乗り、1時間半ほどでヴェローナに移動しました。ヴェローナでは古代ローマの闘技場「アレーナ」での野外オペラが目的で、終演が日付をまたぐので宿泊が必要でした。ただでさえ20:45と遅い開演だったのに、演者たちのストライキに当たってしまってさらに30分の遅延。イタリア国鉄ストライキショーペロ」は知られていますが、まさかオペラで遭遇するとは思いませんでした。当初の開演時刻になると普段着で演者たちが登場して、イタリア語、ドイツ語、英語でストの要求をしていましたが、ドイツ語のときだけブーイングが起きていました。ドイツ人は、こういうことに厳しいのでしょうか。

演目は「アイーダ」でしたが、内容は文句なしに素晴らしかったです。石造りの会場ということもあって、声がよく通りました。松明がステージ後方に並んだりトランペット隊が両脇に陣取ったり、石段を使った演出がいかにもこの会場と演目の特徴を引き出していました。石段にそのまま座る自由席の観客が灯すロウソクも趣きがありますね。トイレの数が少ないので15~20分の幕間のたびに大行列でしたが、僕は早めに動いたので並ばずに済みました。終演は午前1時を過ぎたので、途中何度も眠りに落ちてしまいました。ホテルはボロかったけど、アレーナに近くてすぐにベッドに入れたのはよかったです。