【トリニータ】片野坂監督が就任

今季はJ3を戦う大分トリニータ。辞任した柳田伸明監督の後任としてオファーを出したことが報じられていた、ガンバ大阪ヘッドコーチの片野坂知宏の監督就任が発表された。監督経験がないことは懸念材料だが、大分での経験に加え、広島とガンバでコーチを歴任しているだけに期待は十分にできる。

戦力についても徐々に発表されているが、ダニエルの残留と黄誠秀の加入が大きい。DF陣では鈴木と山口も残ったので、それなりに計算はできる。問題はFWと為田を失った2列目だろう。特に為田は中盤でキープしてタメを作れる唯一の選手だっただけに、攻撃は新監督のチーム作り次第になる。松本怜と岡山から加入した染矢でサイドは堅そうだが、高松が復調しない限りFWは決め手に欠ける現状だ。

パウリーニョの去就は未定だが、彼が残れば問題は解決する。ただし、年俸が安くはないはずなので、それだけの強化費用を捻出できるかどうかは榎新社長の手腕の見せ所だ。勝つことももちろん大事だが、クラブが永続的な存在になるためには観客動員も忘れてはならない。