【大分―磐田】集中力の欠如

大分の終盤に来ての4連敗は、それほど内容が伴わなかったわけではない。しかし、90分間集中が続かないのも、また事実だ。今日の失点も、若狭の安易なヘディングミスから与えたCKからの流れ。そして同点に追いついて安心したのか、次のワンプレーで突き放されている。安川と若狭は特にこのようなミスが多いし、そこからの流れが切れないうちに失点することも多いように思う。

せっかくのパウリーニョの初ゴールも無駄になったが、若手の初ゴールや復帰後、移籍後のゴールなど記念すべき得点を活かせないのは昔からだ。いわゆるリトリートができないのは、選手に自信も実績もないからだろう。試合が終わった後の伊野波の自信に満ちた表情を見て、大分にかけているものがよくわかった。

今節は勝っても負けても、99%入れ替え戦に回る公算だった。だから、選手やスタッフも勝敗が気にならなかったのかもしれない。だが、こんな試合展開で悔しい敗戦であったはずなのに、なぜ柳田監督や高松は笑顔で名波を祝福に行けるのだろう。こんなことでは、町田に勝てる気がしない。入れ替え戦で誰が使えて、誰が負傷で使えないのかもわからないが、エヴァンドロとパウリーニョの個人技に期待せざるを得ない状況だ。