【庭園美術館】幻想絶佳:アールデコと古典主義

イメージ 1

ルネ・ラリックの魔法に身を委ねようと思い、東京都庭園美術館の「幻想絶佳:アールデコと古典主義」展を訪れました。昨年秋に長期休館からリオープンしたばかりですが、それから2度目の来訪です。名称にもある庭園はまだ公開されていないけれど、建築と工芸がマッチした、雰囲気のある展示に満足させられます。

アールデコが扱う対象を描くには、絵画より立体が適していると感じています。ガラスで屈折した光の淡さに、時空を忘れさせられてしまうのです。一番気に入っているのは、エントランスにあるラリックのガラスレリーフ。これを裏側から見るのが、幻想的で好きなのです。

前日に伊勢崎で出会った銘仙と時期を同じくするアールデコは、世紀末の退廃の気配を残しながらも、新たな光の萌芽が感じられます。この展覧会では新館を中心に絵画も数多く展示されていて、多面的にアールデコを味わうことができました。

http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/150117-0407_artdeco.html