【東京都庭園美術館】クリスチャン・ボルタンスキー展

東京都庭園美術館で開催中のクリスチャン・ボルタンスキー展。作品数が少ないという話は聞いていましたが、確かに点数的には少々物足りなく感じますね。ただ、旧朝香宮邸という洋館の妖しい雰囲気を取り込んだような展示は見応えがあります。「アニミタス-さざめく亡霊たち」という副題がつけられており、魔物を描いたようなモビールや音声ドラマのような物語もテーマに沿った内容です。

一番記憶に残ったのは、干し草を積んで嗅覚を刺激するインスタレーション。干し草の匂いに、過去の記憶を掘り起こされました。昔から感じていて、どこかの入試の小論文にも書いたことがあることなのですが、嗅覚は記憶のトリガーになっていると思うのです。