【なでしこリーグ】ベレーザ-INAC

大量動員を見込んだイベントになりそうだったので、国立競技場での生観戦はせずにBSフジで見ることにした「Lクラシコ」。リーガ・エスパニョーラレアル・マドリーバルサの「エル・クラシコ」をもじったセンスはなかなかですね。立ち上がりはベレーザの方が気持ちが入っており、チャンスを再三作り出します。どフリーだった阪口のヘッドか、カウンターでGKと1対1になった木龍のシュートのどちらかが決まっていれば展開は変わったでしょうね。

ベレーザは前半終了間際にFW岩渕が負傷し、ハーフタイムに田中美南と交代。この時点では昨季と同じフォーメーションだったのですが、永里も下がってしまうと前線の迫力が激減してしまいました。失点はPKでしたが、右サイドバックの有吉がかわされた川澄を手で倒してしまったことによるもの。有吉は代表として出場したアルガルベカップ決勝のドイツ戦でもまったく同じプレーで敗戦の原因となっているのに、全然改善されていないのが残念です。

ベレーザのサブで攻撃的な選手は実質的に田中ひとり。この層の薄さがネックですね。対するINACは京川が負傷離脱していながらも米国籍のベッキーとゴーベル・ヤネスを獲得しており、ぜいたくすぎる補強体制です。ベレーザメニーナの育成力を生かして、なんとか対抗してもらいたいものです。

この試合では3万人の動員をもくろんでいたようですが、さすがに結果は1万6000人。数字と話題性を追ってしまって、継続的なファンを逃がすのはよくあること。目先にとらわれずに長期的な視点を持って取り組んで欲しいですね。