【大宮エリー】思いを伝えるということ展

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長いタイトルですが、脚本家・大宮エリーの個展「思いを伝えるということ展」が渋谷パルコ・パート1で開催されています。たまたま、秀島史香さんのツイートとめざましテレビの情報で知り、今日行ってみました。入場料は500円。アート好きしかいないので、よけいな気をつかわないで済む素敵な空間です。

本業が脚本家だけに、まずは壁一面に描かれた文字が目につきます。そして、そのメッセージを補完するかのように、立体を使ったインスタレーションが展開されているのです。白い箱に手を入れると、中にはそれぞれ異なる触感のものがあり、掲示されたキーワードと触感のコラボを体感できます。他にも、プレパラートが散りばめられたツリーから一枚を取り、顕微鏡で覗くことができる仕掛けもあります。

一番興味深かったのは、通路が3枚の扉で隔てられて鍵が床にばらまかれているエリア。おそらくはどの鍵を差し込んでも開くのでしょうが、鑑賞者は鍵を選び、それをドキドキしながら差し込み、扉が開くという達成感を味わうことを経ないと先に進めないのです。

一言でまとめると、「言葉のメッセージ」と「五感」の相互作用。言葉で表現しきれないものが、視覚や触覚、平行感覚などでアピールしてきて、それらがいちいち「なるほど!」と納得できてしまうのです。正直、こんなに楽しく、ワクワクする展覧会は久しぶりです。訪れる人があんなに人が少なかったのはもったいないとすら思いました。出口では音楽CDと並んで、ここに展示されているメッセージを書籍化したものを会場限定で販売していたので、迷わず買いました。普段図録を買わない僕にしては、これは事件なのです。

http://www.parco-art.com/web/museum/exhibition.php?id=451