【ハリーポッター】死の秘宝PART2

いよいよ最終章を迎えたハリーポッターシリーズの第8作「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」が、今日11月16日に発売になりました。原書を読んでからだいぶ時間が経っているし、PART1からも間があるので、どんな展開だったかいまいち覚えていませんでした。

映画としての感想は、現実感がないということ。フィクションでありファンタジーであることは百も承知ですが、ハリーの夢か幻想のような描き方をしているために、嘘っぽさだけが目についてしまうのです。ヴォルデモートとの最終決戦ですら、盛り上げもそこそこに結果が出てしまうイメージ。その割には数年後のエピソードまで盛り込んだのは、読者サービスなのでしょうか。

原作を読んでいる人には、おそらく説明的にすぎて面白みに欠けたことでしょう。一方、映画だけを見ている人には、話が盛りだくさんすぎて消化しきれないはず。このシリーズは回を追うごとに、そのあたりの描きにくさを抱える宿命になったわけですが、誰しもがなんとなく納得はできるものの、強い印象は持ちえない。そんな日和見的な仕上がりになってしまったことは、とても残念です。

さすがにハリーもロンもハーマイオニーも役者が大人になってしまっていて、ホグワーツ魔法学校の生徒という設定にもかなり無理があります。そのあたりは、作品の中では巧妙に薄められてはいました。これで完結してしまったということですが、何か続編か外伝的な作品があっても面白そうです。

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