【京都】白沙村荘の特別公開

京都市観光協会の企画する「京の夏の旅2011」で文化財特別公開にラインナップされていた白沙村荘を訪れました。ここは、日本画家の橋本関雪が設計し、仏像や石塔などを買い集めて造った庭園と庵、そして関雪のギャラリーがあります。京都市バス銀閣寺道から銀閣寺の方向に向かう途中にあるので、迷うことはなさそうですね。

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特別公開ということもあって、ところどころでガイドが説明をしてくれます。まずは趣味の良い庭園の入り口では、大分県は国東から移設した「国東塔」が迎えてくれます。庭園にはこの他にも、石塔や石仏などが点在しており、石造マニアには垂涎ものです。鯉の泳ぐ池を回ると存古楼(ぞんころう)にたどり着きますが、ここには関雪の作品が展示されており、また縁側からは大文字が見渡せます。

今回の特別公開の目玉は、関雪が夫人のために建立した持仏堂の本尊である「地蔵尊立像」です。鎌倉初期の作品で重要文化財に指定されているこの仏像は、通常は非公開。小さなお堂の中に堂々とお立ちになっていて、脇を迦楼羅天が守っています。お堂の外には、関雪が作品の構想をめぐらすために鞍馬から運んだ石舞台のような巨石もあります。

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一番奥のエリアには、こんな石仏たちが配置されています。岩船寺付近にある石仏のように素朴な雰囲気に、思わず気分もなごみますよ。そして、ギャラリーには関雪の作品が展示され、レプリカなども販売されています。また、飲食店もいくつか併設されているので、ゆっくり時間を過ごすこともできそうです。