【大分-鳥取】6試合ぶりの勝利

なかなか波に乗れず、攻守の形が作れないままにJ2下位に低迷している大分トリニータ。今日もガイナーレ鳥取相手に先制するも、PKを献上して追いつかれ、これは絵に描いたような逆転負けのパターンにも見えた。田坂監督も修正の方向は合ってきている。負傷の阪田と不安定な池田を外して、センターに姜成浩を起用して3バックを採用。ただ、土岐田と安川という守備陣には不安が残った。

PKを与えたシーンは、安川が後ろから不用意にチェックしてしまったものだが、それまで決定機を逃し続けていた鳥取MF実信がきっちりと決めてくるあたりはさすがにベテランだ。ここから流れは鳥取に移り、大分は弱気の虫が顔を出し始めた。その意味では、気持ちの強い刀根を入れておいたことが決勝点の伏線になっていたのかもしれない。

その決勝点は、CKから相手DFの前のポジションを取った三平の頭に合ったボールが、いとも簡単にGK小針を破ったものだ。右サイドの藤川の攻め上がりは効果的だし、森島と前田もハマれば怖い。そうなると問題は、やはり守備陣だろう。3バックがもう少し安定すれば、中盤の押し上げも容易になる。

蛇足ながら、せっかくU18代表を辞退した幸野を起用しなかったことで彼のモチベーションが下がらないよう、田坂監督にはしっかりとモチベーション・マネジメントをお願いしたい。