【桑名】ジョサイア・コンドル@六華苑

名古屋に出張した帰りに、トラックバック先のさちこさんのブログ「Mature Life」で紹介されていた三重・桑名の「六華苑」を訪れてみました。名古屋から近鉄の急行で30分ほどで、桑名に到着です。桑名は長良川揖斐川木曽川が伊勢湾に流れ込む河口付近に位置し、かつては港町としても東海道五十三次の宿場町としても栄えた都市。昔ながらの街並みが独特な雰囲気を伝えています。

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駅からバスもあるようですが、徒歩20分ほどのんびり歩けば六華苑にたどり着きます。ここは、鹿鳴館三菱一号館旧古河庭園などを設計したイギリス人建築家ジョサイア・コンドルの手にによる重要文化財です。洋館と和館がつながったユニークな構造で、洋館はコロニアルな雰囲気で広い窓からたっぷりと採光でき、明るい室内が特徴的。一方の和館は離れや蔵も併設されています。

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そして、池泉回遊式の庭園がまた素晴らしく、枯れ残った紅葉がアクセントとなって瀟洒な雰囲気を醸し出しています。遠景に近所の商業施設の看板が見えてしまうのは興醒めですが、まあ、仕方ないところでしょうね。広い敷地は揖斐川に面しており、空が広く見えます。

初めて桑名を訪れてみて、歴史と文化が根づいていることを強く感じました。大野伴睦の政治力や工期の問題で関ヶ原ルートになった東海道新幹線が当初計画通り鈴鹿ルートを取っていたら、おそらくこの街はもっと栄えていたのでしょうね。