【京都】雨の詩仙堂

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出張ついでのプチ観光で、雨の中ながら詩仙堂を訪れてみました。叡山電車出町柳から3駅目の一乗寺で下車し、一本道をひたすら東へ10分ほど。山道に差し掛かったあたりに、詩仙堂がひっそりと佇んでいます。紅葉の名所ですが、この時期はまだ閑散としており、9時過ぎに到着したところ完全に貸切で拝観することができました。

ここは、正式な名称を「凹凸窠(おうとつか)」と言うそうで、約400年前に石川丈山が設営した住居です。静かな庭園には水の流れる音しか聞こえず、それがかえって静寂を増しているように感じました。そして、時折響く「ししおどし」の澄んだ音が印象的です。中野探幽による王維、李白ら中国の詩家の肖像も秀逸ですが、純和風な雰囲気に中国の装束はややミスマッチですね。

こんな環境ならば、いろいろと深い思考ができそうな気がしました。ただ、僕と入れ違いにカメラを手にした3人の学生が走り込んできて、一気に風情を台無しにしていましたが…