【ジャーニー】新ボーカルの色は

Journeyの3年ぶりの新譜「Revelation」は、新しいボーカリストアーネル・ピネダを加えての2枚組で、1枚目に新曲と2枚目に旧作のセルフカバーとなっています。期待のかかるピネダの声ですが、なんとなくスティーブ・ペリーを思わせる高音の突き抜け具合です。「とくダネ」で小倉さんが彼の声を絶賛していたので興味を持っていましたが、確かに素晴らしいハイトーン。ただ、フィリピン出身ということもあってか、若干発音に違和感があるのも事実ですね。

僕は結構音のバランスが気になってしまうのですが、このアルバムはピネダの声を聴かせることを重視したのか、ボーカルトラックの音圧が高めです。スティーブ・ペリーはかすれたハスキーな声で、ギリギリの高音のように聞こえます。実は僕もJourneyの「Any Way You Want It」をバンドで歌ったことがあり、最後にリフレインが続く部分で高音を維持するのはかなり大変です。しかし、ピネダは楽々と歌い切っていて、まだまだ余力を残している雰囲気。それがかえって、彼の魅力を打ち消してしまっているようにも思いました。

全体的にはとてもポップで聞きやすく仕上がっていますが、ハードなチューンが好きなファンには、ちょっと物足りない部分もあるかもしれません。僕のイチオシは、#1-8「What I Needed」です。

http://www.neowing.co.jp/detailview.html?KEY=KICP-1321