【オリンピック】なでしこジャパン快勝

すでに2連勝で決勝トーナメント進出を決めていたとはいえ、ノルウェーにとって負けるつもりはなかったはず。1点先制して追いつかれても、勝ち切れると思っていたに違いないでしょう。オウンゴールで失点してリズムを崩し、気持ちが前掛かりになったところを日本が一気に突き破りました。ニュージーランド戦とアメリカ戦が行われた秦皇島から上海に会場が移ってピッチの状態が良くなったことも、今日の快勝の要因だったように思います。そう考えると、次の準々決勝で再度秦皇島に戻るのは気になります。逆に、あのピッチ状態を体感していることを、前向きに活かしてもらいたいところですね。

今回のなでしこは、ボランチに本来は攻撃的な選手である澤と阪口を起用し、前線を永里と大野の2トップにしています。ファーストストライカーの荒川や丸山ではなく、セカンドストライカーの大野を使い続けているあたりは、男子の反町監督が1トップ+谷口という戦術を採ったことに似ています。右サイドの近賀も本来はMFだった選手であることを考えると、攻撃的な中盤の選手を多用して、守備力のある加藤や原はベンチに置いているのです。これで結果を残せなかったら、反町監督以上に叩かれても仕方ないところ。3位通過とはいえ、最低限のノルマを達成した佐々木監督はホッとしていることでしょう。

準々決勝の相手は、E組1位の地元中国のようです(速報ベース)。大声援を受けて完全アウェイ状態でしょうが、もう失うものは何もないので、開き直ってぶつかってもらいましょう。決して勝てない相手ではないはずです。