【オリンピック】男子バスケ・アメリカ-中国

バスケットボール男子の初日にいきなり、NBAドリームチームのアメリカとヤオ・ミン率いる地元中国の対戦がありました。アリーナの盛り上がりも最高潮でしたが、試合内容も序盤は競り合い、途中からはアメリカのショータイムになり、見応えはありました。中国は高さを活かして強烈なブロックショットを飛ばせば、アメリカはダンク中心の「見せる」プロのバスケで対抗します。

アメリカは序盤から3Pがまったく決まらず、その反動でダンク一辺倒に走ったようにも見えました。中国の高さを恐がってダンクに行ったという見方もあるようですが、僕にはアメリカがそこまで中国相手に本気で勝ちに行っているようには思えませんでした。アウトサイドが機能しないフラストレーションと、初戦で体と気持ちを温める意味からのダンク勝負だったのではないでしょうか。恐らくスペインやドイツ相手には、こういう戦い方はしないと思います。結果は、101-70でアメリカの勝利でした。

そんな中で一番の見どころは、ドゥウェイン・ウェイドがレイアップに行くかと見せてパスを出し、それをレブロン・ジェームスが空中で受けてアリウープというシーンです。その直後にはレブロンがダンクをミスし、コービー・ブライアントがフォローするという夢のような場面もありました。

ユタ・ジャズからも、デロン・ウィリアムスとカルロス・ブーザーアメリカ代表に選ばれています。デロンは得意の得点感覚とクイックネスで貢献していましたが、ブーザーはショットもFTもイマイチでしたね。強引さだけが目立ちました。デロンには同期ライバルのクリス・ポールもいるので、対抗意識も並大抵のものではないでしょう。クリスが3得点・6アシスト、デロンが9得点・1アシストというスタッツにも、彼らの特徴が出ているように思いました。