【EL&P】ライブ@NHK-BS

NHKのBS2で放送された「エマーソン、レイク&パーマー」のライブをすっかり見逃してしまったのですが、ある方のご厚意で見ることができました。このバンドはいわゆるプログレですが、クラシック色が強いという印象でした。ところが久しぶりに、というかほぼ初めて映像で確認してみると、クラシック同様にジャズの影響も大きいということにあらためて気づかされます。

キース・エマーソンの奏でるキーボードは、題材をクラシックに求めてはいるものの、演奏に関してはジャズの「インプロビゼーション」、つまり即興演奏の概念がまさにぴったりきます。僕はエイジア等でも活躍したカール・パーマーのドラミングが、「超絶テクだけど、拍の数が合わなかったりテンポがいい加減だったり、勢いで押すタイプ」と感じていましたが、それはまさにエマーソンのキーボードにもそっくりそのまま当てはまるのです。

最初のライブ映像は初期の大作が中心でしたが、最後に一番聴きたかった「庶民のファンファーレ」をモントリオール・オリンピックスタジアムでの映像で見せてくれたのが、またうれしかったです。この曲は、Jリーグなどでも選手入場のテーマソングに使われていることが多く、僕自身も大学のサークルで演奏したことがある曲です。

先日のエイジアの来日公演ではパーマーがMCを務めていましたが、今回のライブ映像でもその片鱗をうかがわせています。ドラマーにしては珍しく、フロントに出てきてファンを盛り上げる術を知っているんですよね。彼はあまり「老け」を感じさせませんが、グレッグ・レイクはこの頃はまだ若かったんだなとしみじみと感じました…