【チャンピオンズリーグ】PK戦はGKの差

僕が朝起きた時点で、すでに延長後半だったUEFAチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグ。2試合合計で1-1となったプレミア同士の対決は、PK戦での決着にもつれ込みました。一人目のキッカーはリバプールがゼンデン、そしてチェルシーロッベンと両チームともオランダ人です。ゼンデンがベテランらしく決めたのに対して、ロッベンは表情に緊張が見て取れました。

そしてそのロッベンが左足を振り抜いたシュートに対し、リバプールのGKレイナの反応は素晴らしかった。横に飛ぶのではなく、コースを見切ったかのようにシュートに対して垂直に、つまり少し前方に飛び出すような反応で止めたんです! このレイナの反応とそれを裏打ちした気迫に、僕はチェルシーの敗退を予感しました。そして続くシャビ・アロンソのシュートに飛んだチェルシーのGKツェフが、止めようとする気迫のかけらもなくただ横に飛ぶだけの姿を見たとき、チェルシーの敗戦は確信に変わりました。

PK要員として投入したと思われるジェレミも、流れに乗り切れていないのかただ力いっぱい蹴っただけというあたりもモウリーニョの思惑が機能しなかった証拠といえるでしょう。プレミアでも2位につけているチェルシーは、結局二兎を追って一兎も得られないことになってしまうのでしょうか。