【ブラッド・ダイヤモンド】ディカプリオの進化

ホノルルに向かうノースウェストの機内で見たのが「ブラッド・ダイヤモンド」でした。最近見た「ホテル・ルワンダ」でも、アフリカの民族抗争の中で人がいともたやすく殺されていきましたが、この作品に登場する少年兵の様子もかなりショッキングです。

ただ、忘れてはいけないのは、こうしたことがアフリカ(や南米)に特有なのではなく、日本だって江戸時代までは刀を携帯して「切り捨て御免」だったこと。水戸黄門の助さん格さんのように、峰打ちにしてはくれませんから。それほど死と隣り合わせだった人間の暮らしが、近代国家の成立でここまで変わったということも、あらためて思えばすごいことです。

さて、映画の見どころは間違いなくレオナルド・ディカプリオの成長ぶりでしょう。「クイック&デッド」の初々しさや「ザ・ビーチ」の素朴さは鳴りを潜め、「アビエイター」や「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」からもさらに一皮剥けた演技を見せてくれます。ちょい悪どころじゃない「大悪」をさらりとこなしているところに、トム・ハンクスの成長に通じるような役者としての進化を感じたのです。

ただ、ジェニファー・コネリーはヒロインとしてはキャラクターの設定や美貌の表現に、物足りなさを覚えました。僕はもともと、あの一直線眉毛がどうしても苦手なんです…

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