【bjリーグ】東京-大阪戦・戦術を語る

さてすでに記事にしたように、開幕2連戦を連敗スタートとなった東京アパッチ。その戦いぶりを、バスケは素人同然の僕が気づいたポイントを、ちょっとシェアさせてもらおうという企画です。日曜日の試合はオーバータイムにもつれ込む熱戦でしたが、監督同士の戦術対決も見どころがありました。

まずは「マッチアップ」について。土曜日には167cmと小兵の東京・青木康平が、3ポイントの名手である大阪・城宝に狙い撃ちされました。城宝も183cmとバスケ選手としては小柄ですが、16cmの身長差を活かして、青木の頭越しにシュートを連発。4本のスリーを決めています。

日曜日は東京がスタメンガードの仲西を引っ張り、1Q半ば過ぎにやっと青木を投入すると、時を同じくして大阪も城宝を投入してきます。ところが、青木の積極的なディフェンスも功を奏して、城宝のシュートがまったく決まりません。なんとフィールドゴールは0/5、フリースローもその影響か2/5と散々で、実はこれこそが大阪が逆転した後に一気に引き離せなかった要因なのです。

そしてもうひとつは「ファウルゲーム」です。終盤リードされているチームは時計を進ませないために、わざとファウルをすることがあります。もちろんフリースローは与えてしまいますが、外してくれれば儲け物というわけです。ということは、当然ながら「フリースローの下手な選手」にファウルをすべきですよね。

日曜日の4Q終盤、逆転されて追い上げたい東京はファウルゲームに出ました。そして3点差の残り11秒、大阪の名手マット・ロティックダブルチームで襲い掛かり、波多野にパスした瞬間ファウルに行ったのです。これを波多野が1本外したから、東京は残り0秒で追いつけたとも言えそうです。こんなところも気にしながら見ると、また別のおもしろさがあるのではないでしょうか。