【西武-クレインズ】菊地に神が降りた

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先月、同じカードでのプレシーズンゲーム(JTB杯)を見ましたが、やはりあれは準備段階だったのだと思わされます。それほど緊迫感のある最高のゲームでした。点を取ろう、点をやるまい、目の前の相手に当たり負けしたくない…そんな気持ちがシュートブロックやチェックにも見られ、気合の入り方が違うことがわかります。さすがに、現在のアジアでは頭ひとつ以上抜け出た存在の両チームです。

ゲームは、まず西武がキャプテン鈴木のきれいなバックドアからのパワープレイゴールでリードするも、クレインズも2メン・アドバンテージのスペシャルセットから伊藤雅俊が押し込んで同点弾。2ピリには西武がユール、パーピックとつないで逆サイドの鈴木が綺麗なスラップショットを決めます。しかしクレインズも、この日絶好調だった菊地のグラブサイド「ここしかない」コースを飯村が抜いて再度追いつきます。

今日のゴーリー、二瓶次郎と菊地はともに素晴らしい出来でしたが、特に菊地は神憑り的なセーブを連発してくれました。それを鮮やかに破った飯村も、さすがの一言です。ペナルティは多かったけど、ルール適用の問題で、そんなに荒れた感じはしませんでした。インターミッションのイベントに登場したマーク・マホン代表監督も、MCを務めた「語り部」こと加藤じろうのインタビューに答えて「今、選手に必要なのはペナルティに対するペイシェンス」と語っていました。

さてゲームはそのまま延長に突入も、わずか11秒で飯村のゴールをなぞったかのようなユールの一撃が決まり、西武が快勝です。今日のクレインズは全員が、ヘルメットに負傷で戦列を離れている佐藤匡史の背番号「14」を入れていました。この対戦、今後も要チェックです。アジア・アイスホッケーの「クラシコ」と呼んでも良いかもしれません。