【イエメン戦】ジーコジャパンか?

前半を見る限り、ベンチに座っているのはジーコで、マイクを向ければカン高いポルトガル語で一方的にしゃべってくれるのではないかと思った。そうであれば、インタビュアーもあれほど緊張してインタビューに臨む必要はなかっただろう。

オフサイドラインに勢揃いして動かない前線に、ボールを持ったら離さないアレックス。駒野も相変わらず最後の詰めの精度を欠いた。前半の途中からアップをはじめた羽生を、オシムがどう使うのか興味深かった。坪井を下げるかと思いきや駒野だったが、これは納得できる。そして羽生が入ったことによって前線にギャップを生み、イエメンのマークがズレを見せはじめた。

遠藤は、回りとの連携を熟成させる時間が足りなかったのだろう。アレックスとふたり揃ってパスの出し手になろうとしては、次の召集は危ないかもしれない。ただラインの裏に抜けるのではなく、マークを引き剥がすように戻ってから前に出たり、あるいは外に開くという動きができていたのは、やはり千葉組の巻、羽生、佐藤勇人だった。

このゲームは、新生日本代表の船出としてはどうにか及第点というところか。しかし、ワールドカップを挟んでアジアカップを予選を組むのはいかがなものか。イエメンも背番号が40番台で、日本は60番台まであったのは冗談のようだった。