【ウィンブルドン】ロシア対決はシャラポワ

イングランドがワールドカップで敗退してしまったので、イギリス人は「やっぱりテニスがおもしろいのよね」と言い出しているのではないだろうか。ウィンブルドンは女子シングルスの準々決勝、シャラポワディメンティエワのロシア人対決が繰り広げられた。

6歳年上で世界ランク7位のディメンティエワだが、4位と上位のシャラポワ相手ではやりにくそうだった。シャラポワが得意の甲高い声を派手に上げれば、ディメンティエワも短く叫びながらの応酬。第1セットは6-1であっさり取ったシャラポワだが、第2セット中盤から集中を切らせたように見え、これのせいだとばかりラケットを代えてみせたりもした。それでも、ディメンティエワは流れをつかみ切れず、なす術もないままこのセットも6-4で落としてしまった。

シャラポワは実に嫌らしいテニスをするが、まるでディメンティエワにとってはそのペースに乗るのが美学に反するとでも言いたげな展開だった。実は第2セット途中でストリーカー、つまり全裸の男性がコートに現れるというハプニングがあり、シャラポワの集中切れはこれが原因かもしれない。NHKの実況アナウンサーの困りきった声が印象的だった。まさか天下のNHKが、そんなものを中継してしまうとは…