【アルゼンチン-セルビアM】スピードと連携と

日本のオーストラリア戦の惨敗は昨日のウクライナのスペイン戦での敗戦に塗りつぶされ、そして今日、セルビア・モンテネグロの大敗がそれに取って代わった。とにかくアルゼンチンの攻めは脅威だった。ディフェンスに入るセルビア・モンテネグロ選手の数センチ先を抜けて行くパスに、ひとりならず飛び込む攻撃陣。チャンスとなればバランスなど何のそので、6人7人とゴール前になだれ込む。

2点目は左サイドで作ってからカンビアッソを経由し、クレスポに出したワンツーをヒールで返してカンビアッソが豪快に蹴り込んだ。3点目のマキシ・ロドリゲスも4点目のクレスポも、あそこでDFを抜きさって飛び込んでこれるものかと呆れるくらい。そして、観客も待っていたメッシのゴールが炸裂する。

セルビア・モンテネグロは馬力を活かすまでもなく、前線へのサポートがなくてはゴールは遠い。ケジュマンの無意味な退場が、彼らのモチベーションを物語っていた。こうなると、スペインとアルゼンチンの戦いを見たいような気もするが、まずはもう1~2試合、両チームとも攻撃陣に爆発してもらって期待を高めていただこうではないか。

しかし、日本テレビの中継に期待などは微塵もしていなかったが、なぜ明石家さんまゴン中山と北澤まで合わせてしまうのか。アナウンサーの実況も薄っぺらく、どこかの記事で読みかじったキーワードを並べているだけ。試合展開を追わずに世界地理の薀蓄と過去の大会の回想はいい加減やめていただきたい。いまどきさんまレベルの話のできる素人はいくらでもいる。彼が貴重だった時代はもう過去のものなのだと、ベレーザのスポンサー企業はいつになったら気づくのだろうか。