王子駅に近いエリアに新規オープンしたスペイン料理店「アマブレ（Amable）」で、一日前倒しのバースデーディナー。古民家を店主自身でリノベーションした店内はカウンター4席とテーブル8席という小ぢんまりしているからこそ、落ち着いた環境です。店主がワンオペで切り盛りするには、ギリギリのサイズなのでしょうね。
ファーストドリンクは、カヴァのサングリア。柑橘系の香りがさわやかで、あっという間に飲み切ってしまいました。前菜盛り合わせは、パテカンパーニュ、にんじんのラペ、アリオリのポテトサラダとイワシのマリネ。それぞれに味わいが深く、コストパフォーマンスの高い一皿です。
霧島黒豚のグリルは、パプリカとアーモンドを使ったソースも絶品。豚の脂身が上品でくどさがなく、量も多すぎず手頃です。画像はありませんが、2杯目はテンプラニージョの赤ワインをグラスでいただきました。グルナッチャとどちらも好きなので迷いましたが、このワインは芯の通った風味でおいしかったです。
そして期待が高まる中で登場したイカ墨のパエリア。店主曰く「写真映えしなくて」とのことでしたが、イカ墨独特のしつこさが適度に抑えられていて、若干おこげができるくらいの絶妙な火加減でした。
デザートのクレマカタラナは、フランスのクレームブリュレに似ていますが、スペインのこちらはコーンスターチを使って固めているとのことです。表面がバーナーでカリカリに炙られていて、食感も抜群です。
この後、カウンターの常連さんから裏メニューのおすそ分けもいただいてしまい、すべてをひっくるめて、とても満足度の高いディナーでした。この日の会計はちょっと嵩んでしまいましたが、オーダー次第では「ちょい飲み」も可能。リピート確実なお店でした。
amable （アマブレ） - 王子駅前/スペイン料理/ネット予約可 | 食べログ (tabelog.com)
