【ローランギャロス】クールホフ/柴原瑛菜―エイケリ/フリーゲン

ローランギャロスのミックスダブルス決勝は、クールホフ/柴原瑛菜組とエイケリ/フリーゲン組の対戦。ファーストセットの序盤に流れをつかんだクールホフ/柴原だったが、クールホフが足を痛めたらしくリズムを乱してしまう。流れがあっけないくらいにエイケリ/フリーゲンに渡り、ブレークバックを許してタイブレークに。しかし、ミニブレークを先行されながらもエイケリのサービスでうまく取返し、クールホフ/柴原が先取する。

セット間にトレーナーを読んだクールホフは、これで持ち直した印象があり、セカンドセットは流れを取り戻して一気に2ブレークアップとする。柴原がサービスウィナーを連発し、ポーチも決まって大活躍だ。途中にスタンドで子供が泣き出す場面があったが、サーバーのクールホフは苦笑でやり過ごし、ナイスガイぶりを発揮していた。セット終盤には優勝への意識からかプレーに堅さが出てしまっていたが、柴原が存在感を発揮。最後は少し抑え目のスピードでコントロールされたセンターサーブを叩き込み、決まると両手を大きく上げた柴原の笑顔が印象的だった。

それにしても、柴原の成長は素晴らしい。反応が良いだけではなく、見事に反応した上にそのリターンを絶妙のコースに落としてしまうなど、ダブルスプレイヤーの神髄を見せつけてくれた。青山修子やマクラクラン勉とのオリンピックシフトを終えて、新たなステージに躍り出た柴原のこれからが非常に楽しみだ。次は女子ダブルス、そしてシングルスでも、もう少し違う柴原の良さを引き出して欲しいものだ。優勝おめでとう柴原瑛菜、そしてヴェズレイ・クールホフ!