【映画】6アンダーグラウンド

監督がマイケル・ベイなので、どうせカーアクションが派手で視覚効果に訴えてくるハデハデな内容なのだろうと思っていた。だから、ストーリーを追うとか話の辻褄が合っているかどうかとかはどうでもよくて、ただ五感で受け止めて楽しもうと思っていた。結果的にはそれで正解だったし、期待が外れることもなく楽しめた。

「6」は主役となるチームのメンバー数なのだが、予想に反してあっさりひとりが消えてしまう。そして新たに招集された「セブン」を加えた6人が、続くミッションにあたることになるのだ。展開が早くストーリーは重視されていないので、脇役のキャラ付けは甘く、のべ7人のチームメンバーの多くが、ラストシーンまでの間に顔と名前(番号)が一致しないままだった。ただ、最初に書いた通り、それで何も問題ないし、気にする必要もないはずだ。

ミッションは奇想天外だが、舞台となる都市が多彩なので、コロナ禍のご時世で海外旅行ができないだけに旅の気分にさせてもらえるのはありがたい。フィレンツェにラスベガス、香港、そして架空の国家「トゥルギスタン」はトルキスタンをもじったものだろうか。マイケル・ベイが撮ったアブダビの映像がYouTubeで見られるが、本作の撮影時に同時制作されたようだ。