【大分-千葉】皇甫官よ、焦るな!

Jリーグ第4節・大分トリニータジェフ千葉の一戦は、序盤に大分が2点を先行しながら4点取られての大逆転負け・・・ まるでナビスコカップの再現、いやそれ以上のひどい内容でした。確かに、マリオ・ハース阿部勇樹の個人技にやられたようなものではある。しかし、僕はこの試合を壊したのは皇甫官監督の焦りであったことは間違いないと思う。

前半で追いつかれた大分の選手にも、ナビスコの悪夢がよぎったことだろう。皇甫官は、前半終了を待たずに原田に代えて高松を投入した。点を取って勝つんだというメッセージだったのだろう。しかし、ドドとマグノアウベスの2トップは機能していた。問題があったのは、クロスも上げられない右サイドの阿部と、前節に続いて中盤で消えていた梅田だったはずだ。守備のバランスを取っていた原田を下げ、前線でポイントになる高松を入れてから、大分はまたも攻め手を失った。ナビスコ東京戦と前節浦和戦と同じ過ちを自ら導いてしまったのは、他ならぬ皇甫官だったのだ。なぜ、ドドとマグノアウベスのコンビに賭けられなかったのか。この焦りが、皇甫官の監督としての限界でないことを祈りたい。

来週は水・土と2試合が組まれている。日本人3バックは悪くはないが、中盤でパトリックが攻撃にからめていない以上、彼をDFに下げるべきではないか。もしくは、ベンチに置いても致し方ないと思う。ドド・マグノアウベス・吉田を近い距離でからませる環境を是非作って欲しい。それができなければ、皇甫官の解任は遠くない。