【ミュージカル】モーツァルト!

このミュージカルはロンドンのウェストエンドものでも、ニューヨークのブロードウェイものでもなく、ウィーン発なんです。僕は8年くらい前にウィーンで「エリザベート」と「ダンス・ウィズ・ヴァンパイヤ」を観て来たんですが、この作品はエリザベートと同じ作曲家によるものです。

サリエリを中心に描いた「アマデウス」とは違って、モーツァルトの視点からストーリーが語られてゆきます。そして演出の目玉は、彼の生まれつき持っている音楽の才能を「アマデ」という少年で描いているところ。ウォルフガングと呼ばれている主人公といつもペアで登場し、彼の心の奥底の良心のような役回りを、無言のままで演じます。子役だけど、なかなか難しい役どころをうまく演じていました。

モーツァルト役の中川晃教もよかったけど、父親役の市村正親や妻役の木村佳乃、アリアを聴かせる香寿たつきも存在感がありました。姉役の高橋由美子はちょっと自信がなさそうながら、悪くなかったです。前回よりだいぶ良くなったという声もありました。カーテンコールでの木村佳乃の豪快かつ余裕の投げキッスは、さすがでした(^^;