【映画】天気の子

天気の子、意外にも直前で席が取れたので勢いで鑑賞しました。終盤までテーマが見えなかったのですが、僕としての答えは「ディシジョンメイキング」のストーリーでした。前作同様、音響が素晴らしく、特に無音を効果的に散りばめる手法は新海誠の真骨頂です。ただ、RADWIMPSの楽曲がハマっていたかと言われると微妙で、似たような曲調、似たようなフレーズの繰り返しには食傷気味にさせられてしまいます。

設定にはかなり無理があるけれど、所詮ファンタジーなので、細かいツッコミは不要でしょう。とは言うものの、池袋や渋谷、田端、代々木など馴染みのある街の描写が相当にリアルなので、都バスが「後乗り」なのは違和感が強かったんですよね。美術面だけでなく音響面の描写も見事で、一番印象的だったのは「バニラ」のビルボードトラックの音楽でした…

CVはうまい下手ではなく、アニメ業界の作法に合わせてしまっていて、過剰な抑揚は興味を削ぎます。冒頭のナレーションが、まさにその極みでした。賛否あるようではありますが、「君の名は」からさらに進化した新海ワールドを味わっておいて損はないと思います。