【ローランギャロス】穂積・二宮ファイナル進出

ローランギャロス女子ダブルス準々決勝でランキング1位のバボシュとムラデノビッチを破ってセミファイナルに勝ち上がった穂積絵莉と二宮真琴は、これまで勝ったことがなく「ハオチンの壁」と呼んでいたチャン・ハオチンとヤン・ザオシャンに挑んだ。

穂積には硬さが見られたが、フェドカップの序盤でガチガチになってしまった前科のある二宮は、とてもポジティブだった。しつこく喰らいついてボールを拾い、スマッシュやポーチでは思い切りの良さを見せつける。そして何よりよかったのが、ストレートロブ。速い球足で前衛のプレーヤーの頭上を抜き、後衛のプレーヤーの逆を突くプレーだが、これがおもしろいように決まっていた。

6-2、6-2のストレートセットでの快勝となったが、勝利が決まった瞬間こそ飛び跳ねて抱き合った二人ながら、喜びに浸るよりもファイナルに向けて気持ちをリセットしていたのがわかった。錦織もそうだが、強敵を下すとそれで満足してしまい、次の試合で崩れてしまうことはテニスにはよくある。穂積と二宮が持つ「ゴールはここではない」という思いが、実ることを祈っている。