【大分-水戸】酷暑のスコアレス

真夏の試合で、しかも風が通らないことで悪評の高い大分銀行ドーム。19時のキックオフ時点でも29℃あり、湿度もかなり高かったようだ。当然、ベストなコンディションでは90分を戦えない中、両チームともに控えめな試合運びになっていた。大分がシキーニョを後半途中から投入したのも、無理をしない采配だったと言えるだろう。

大分にとっての誤算は、小手川の不調だった。絶妙のポジショニングと気の利いたアシストが持ち味だが、ボールタッチが少しずつずれており、チャンスをことごとくつぶしてしまっていた。ひとつでも彼のプレーがハマっていれば、得点は奪えていたのではないだろうか。


大分 0-0 水戸

<GK>
上福元 :6  無理のないポジショニングで安定

<DF>
鈴木義 :6  やや強引すぎるようにも
竹内  :6  攻守にアクセントとなった
福森  :5.5 危ないパスミスあり

<MF>
松本  :6.5 後半はスペース消されるも前半は存在感示す
鈴木惇 :5.5 無理しない選択に終始
川西  :6.5 パス回しの中で前への意識高い
山岸  :5  足元のミス多い

<FW>
後藤  :6  惜しいプレーもあったが
三平  :5.5 サポートなく出しどころに苦心
小手川 :4.5 ミスでことごとくチャンスつぶす

 <SUB>
シキーニョ:6.5 期待高まるテクニック
前田  :5.5 交代の意味が不明
伊佐  :6  もう少し早く入れたかった

<監督>
片野坂 :5.5 負けなかったことは評価するが

それにしてもシキーニョのプレーは、停滞していた大分のサッカーを活性化させるとともに、大銀ドームのスタンドに燃料を投下した。90分もつのかどうかは未知数だが、アウトサイドだけでなくインサイドハーフとしても使い道はありそうだ。次節にも期待しよう。