高円寺の明石スタジオで、別世界カンパニーの「幕末純情伝」を見ました。知人が出演していたのですが、つかこうへいの戯曲で牧瀬里穂の主演で映画化もされている作品です。沖田総司が女性だったという設定で、小栗忠順や土方歳三、坂本龍馬、西郷隆盛らと絡んでストーリーが展開します。
若干の中だるみはあったものの、終盤に向けて無駄な場面がなく緊張感を持ったまま大団円へ。殺陣それ自体は未完成な印象でしたが、演劇としての空間は十分に形成されていたように思います。主役級はそれなりにうまい俳優陣でしたが、岡田以蔵と藤堂平助は粗削りながら存在感を発揮していました。
特に岡田”人斬り”以蔵は、殺気に満ちた目つきにゾクっとさせられました。知人との殺陣もありましたが、あの以蔵を相手にしたら竹光でも本当に斬られそうな感覚になるでしょうね。
それにしても、久しぶりの小劇場演劇で２時間のパイプ椅子は、覚悟はしていたものの辛かったです。終盤は腰痛との戦いでした…
