【デビスカップ決勝】クロアチア―アルゼンチン

デビスカップのファイナルは、クロアチアザグレブにアルゼンチンを迎えての一戦。初日に1勝1敗と星を分け合い、2日目のダブルスはチリッチをドディグと組ませたクロアチアがデルポトロとマイヤーのアルゼンチンを破って優勝に王手をかけた。

そして迎えた3日目のラバー4では、チリッチがファーストセットをタイブレークで奪う。実は、僕はこの時点で寝てしまい、翌朝クロアチアの勝利を確認するつもりが予想外の結果を目にする。チリッチは続くセカンドセットも取ったものの、そこから大逆転負けを喫してしまったのだ。

スタンドはチェコほどではないにせよかなりの盛り上がりで、サーバーがトスアップできないほど。チェアアンパイアのケタボンヌさんが、デルポトロとアルゼンチンサポーターにタイムバイオレーションを課したほどだ。一方のチリッチも、インプレー中にスタンドから声が上がったのを気にしてポイントを落としてしまい、激高していた。

そんな大混乱の中、ラバー5ではデルボニスが一方的な展開でカルロビッチを圧倒する。スタンド上部では、ディエゴ・マラドーナが興奮して叫び、踊り狂っていた。意外なほど多かったアルゼンチンサポーターの歓喜を尻目に、クロアチアサポーターの落胆ぶりが印象的だった、