裏磐梯の五色沼近くにある諸橋近代美術館は、公式サイトのドメインを見てもわかるように、ダリのコレクションが充実しています。これは、郡山に本社があってアイスホッケーの東北フリーブレイズのスポンサーでもある「ゼビオ」の創立者のコレクションを基にしているそうです。
ちょうどパメーラ・ジューン・クルックの企画展を開催しており、額縁までもカンバスの一部のようにした作品を鑑賞できました。画風はあまり好きではなおのですが、絵画の常識を超えようとした取り組みには好感が持てます。ダリも平面と立体がそれぞれ充実していて、単に奇を衒った画家ではないということを、あらためて実感することができました。
それ以上に印象に残ったのが、美術館そのものと周囲の環境。イングランドの田舎を思わせる自然の中に作られた洋館は、日本にいるとは思えない非日常感を醸し出してくれます。画像から、少しでもそんな雰囲気が伝わるでしょうか。
