【映画】LUCY/ルーシー

この着想とストーリーなら、もっとミステリー仕立てのスリリングな展開にできたのではないかと思うのですが、リュック・ベッソン監督らしくハードボイルドにこだわった結果でしょうか。主演に起用したスカーレット・ヨハンソンを活かすためかアクション要素が強く、CGを活用した脳科学の描写は掘り下げが甘い印象です。

密輸目的で体内に埋め込まれた薬が漏れたことで、主人公ルーシーの脳機能が活性化してしまって暴走を始めます。通常10%程度しか機能しない脳が100%機能する意味も必然性も語られないままにCGとアクションで展開するのですが、もっとミステリー要素を交えたら興味を最後まで引っ張れたのではないでしょうか。

脳科学者を演じたモーガン・フリーマンは、誰でも思いつくキャスティングに見えて、本人もあまりその気になっていないように見えました。話の舞台が台北なのですが、なぜかマフィアが話す言語は韓国語。恐らく、英語圏の人たちにとっては、普通に中国人に見えたことでしょう。

http://lucymovie.jp/