東京のプレゼンで滝川クリステルさんが話している途中で、悪酔いの頭痛がひどくなって寝てしまったので、朝起きてテレビをつけて東京開催が決定したことを知りました。後からプレゼンを動画で確認しましたが、ポイントが明確に絞れていてとてもよい出来だったと感じました。
東京の良さって、住んでいるとなかなか見えてこないものですが、治安のよさ、特に落としたお金が戻ってくることをアピールしたのは正解でした。「おもてなし」というキーワードも、日本人の気質を客観的に表していて的を射ていましたね。高円宮妃の落ち着いたフレンドリーな語り口に始まり、佐藤真海さんや太田雄樹さんの真摯な姿勢、安倍首相の自信を持った表情、猪瀬都知事の熱意もよく表現されていたと思います。
そして、動画がまたよかった。バスケ少年のエピソードに始まり、人と人のコミュニケーションから生まれる感動を紡ぐストーリーは、言葉がいらないほどにメッセージが伝わる内容でした。PKを外した少女に止めたGKが歩み寄るシーンでは、思わず涙腺が崩壊しそうになったほどです。
正直、オリンピックを東京に招致する必然性はまったく感じていなかったのですが、「選ばれた」という事実だけでも意味があったのだと感じています。僕もぜひ、アスリートや観客を「おもてなし」する側に立ちたいという気持ちになりました。
