【国立新美術館】アンドレアス・グルスキー展

乃木坂の国立新美術館で「アンドレアス・グルスキー展」を鑑賞しました。アンドレアス・グルスキーはドイツの現代写真を代表する写真家。彼の作品は、理性ではなく感性に訴えてきました。雑然とした対象を、ワイドな画面でダイナミックに切り取っていて、「コスモスからなるカオス」というキーワードが頭に浮かびました。

北朝鮮マスゲームの俯瞰やツール・ド・フランスのコースを多層的に望むロケーションからの画像など、デザインとか構図、配置という意味でのヒントが詰まっています。自分の美的感覚をリフレッシュするというだけでも、訪れる価値があるのではないでしょうか。

加工感の強い表現は好き嫌いの分かれるところではありますが、写真家の脳裏に浮かんだイメージを再現するためだとすれば、加工は必要な要素だと思っています。自由な導線でゆったり鑑賞できる反面、無駄に歩かされる気がして、ちょっと面倒くささも感じます。夏休みだけに子連れの来館者も多く、その点は覚悟して行くことをお勧めします。

http://gursky.jp/index.html