【ウィンブルドン】バルトリ初優勝!

セリーナ・ウィリアムス、アザレンカ、シャラポワと上位選手が次々と姿を消す展開となった、今年のウィンブルドン女子シングルス。決勝はリシツキとバルトリという意外な顔合わせになりました。ここまでの勢いとこのカードの対戦成績を考慮すれば、リシツキ優位は歴然。実のところ僕が応援しているのは、2年前にHPオープンで森田あゆみとの試合を観戦してからずっと気になっているマリオン・バルトリ。フランスびいきでもある僕にとっては、間違いなく「マリオン推し」でした。

バルトリは独特なルーチンも影を潜めるくらい、この試合には決勝戦らしい独特な雰囲気が漂っていました。お互いサービスゲームを落として始まり、ダブルフォルトも多く出る中、バルトリアンフォーストエラーの数が増えずに安定していました。途中に涙ぐんでしまったリシツキは、第2セットの終盤に盛り返す場面もありましたが、最後はバルトリのサーブがエースとなって終了。喜び方もぎこちないバルトリの笑顔が印象的でしたが、彼女を応援してきた僕でもこんな場面を見ることになるとは思いもしませんでした。

表彰式のインタビューでは「私は(かつてウィンブルドン決勝で敗れた経験があるので)サビーネの気持ちがよくわかる。彼女にもいつか、こんなチャンスが来るはず」とコメントしたバルトリの思いやりに、思わず胸が熱くなりました。オーバーワークになりがちな彼女ですが、USオープンまでの期間は無理せずにコンディションを整えて欲しいところ。そして、ぜひ東レPPOで来日してもらいましょう。