ひどいゲームだった。前線にボールを運ぶことすらできずに、パスミスを繰り返す大分。三平のゴールで追いついたのは、このカードにしては上出来だった8,000人を超える観客に対するせめてもの手土産でしかなかった。ピッチ状態も悪いし、蒸し暑い気候の中だったのだろう。それにしても「J1昇格」を標榜するチームのサッカーにはなっていなかった。
スカパー中継のハーフタイムには大分FCの青野社長が登場し、寄付を募るメッセージを出した。しかし、その表情には必死さもうかがえず、自主再建ができていないことに対する申し訳なさも感じられない。「三位一体」を強調すればするほど、責任を転嫁しているように聞こえてくる。僕は率直なところ、大分トリニータは来季J1にいるべきではないと思っている。また強化に金を使うものの動員が伴わず、財政状態が悪化してしまうだけではないのか。
大分 ２－２ 岐阜（得点：村井、三平／アブダ、服部）
＜ＧＫ＞
清水 :5 ポジショニングに課題
＜ＤＦ＞
土岐田:5 パスミス多すぎる
阪田 :5 アブダに簡単に抜かれ失点
安川 :5.5 やはり守備力は不十分
＜ＭＦ＞
三平 :5.5 1ゴールもサイド攻撃機能せず
為田 :5 後ろからのチェックに不安
宮沢 :5 まったく起点になれず
石神 :5.5 セットプレー活きず
＜ＦＷ＞
西 :5 ポジションが自由すぎないか
高松 :4 ポストになれず
村井 :5.5 ポイントでは活躍も物足りない
＜ＳＵＢ＞
森島 :6 フル出場が望まれる
チェ :5.5 2点目に絡むも後が続かない
木島 :－ 評価なし
＜監督＞
田坂 :4 ゲームプランなく選手起用も意図不明
今の状況なら、結果を残せない高松も宮沢も外してよい。もっと若手にチャンスを与えて来季以降に備えるべきだ。これまで守備が機能しているように見えたのも、実は結果論にすぎない。本職DFを1枚しか使わない田坂戦術は、とっくに破綻しているのだ。
