【アジア最終予選】オーストラリア戦の主役は主審

55分にマーク・ミリガンが退場になった瞬間、オーストラリアは10人になったのではなく、ミリガンに代わって主審のカリル・アルガムディが加入していた。それだけ主審の笛は、明らかに偏っていたと言える。内田がPKを取られたプレーももちろんだが、栗原に2枚目のイエローを提示したプレーも疑惑だらけだ。このレベルのジャッジをされては、どんなに気をつけていてもどうしようもない。

オーストラリアがPKで追いつき、まだしばらくは主審を加えた11人と戦った日本代表だったが、終盤になると突然主審は我に返った。まるで、メダパニの呪文が解けたかのように。そして終盤は、良い位置でのFKをもらうことができた。最後のFKは、時間が時間なのだから、必要以上に時間をかけるべきではなかった。PK以外は笛を吹かれても文句は言えないのだ。

吉田麻也の負傷に続いて栗原まで失ったDF陣だが、幸いなことに次節イラク戦は9月だ。吉田も復帰するはずだし、イラク相手なら今野と伊野波という高さのないCBコンビでも、通用するかもしれない。いずれにしても、アウェイで勝ち点1。悲観する必要は、まったくない。