【人事の話】内定通知こぼれ話

人事業界は、この時期はまさに採用戦線の真っただ中。他にも年度替わりに伴う人事異動や評価、昇格、研修などが集中する繁忙期なのです。新卒採用に関しては、例年とはかなりスケジュール感が異なり、会社によって大きく対応が異なっていますが、その中でも各社とも内定を出しつつあるようです。

僕も仕事として、学生に電話をかけて「内定通知」をすることがあります。これ、好きな異性に告白するような気持ちなのです。「第一志望です!」と言ってくれた学生に内定を伝えて、「すみません、考えさせてください」「実は他社の内定をいただいてしまって」といった反応だと、「なんだよ! オレのこと好きだって言ってたじゃないか!」という感情が湧いてきてしまうのです。でも、学生にとっても一生のかかった選択ですから、しっかりと考えて決めてもらいたい気持ちもあります。このあたりも、まるで男女の関係のようじゃないですか?

逆に、「御社が第一志望なので、よろしくお願いします」なんて言ってくれたら、こちらもすっかり表情が緩んでしまいます。内定通知の後に会社に来てもらって面談する際に、素敵な笑顔を見せてくれたら、人事冥利に尽きますね。そして、その判断が正しかったと思い続けてもらえるように、会社としてバックアップしなければという決意が湧いてくるのです。