【人事の話】夢を語る難しさ

約10ヶ月ぶりに、新卒採用の面接官を務めました。今年の就職戦線は就職協定の変更により2ヶ月後ろ倒しになったため、学生も企業も大学も困惑したままの進行になったことは既報の通りです。会社説明会を経て、グループワークなどでの初期選考を行いましたが、結果としては例年並みかそれ以上のレベルの学生が志望してくれて、充実した選考となっています。

今日の面接でも、志望者たちは自分の夢や希望を熱く語ってくれました。夢を語るなんて青臭いと、斜に構えてしまうのは簡単です。でも、熱く語れるほどの夢をしっかり持って、面接で言えるなんて素晴らしいじゃないですか! 現実感という制約の中で、どこかに書いてあったセオリー通りの受け答えをされても、面接官としてはうれしいはずもありません。

そんな学生たちの相手をするためには、面接官もすっかりと自分のキャリアビジョンを持ち、自分が持っている価値観を適切に認識していないとダメですね。学生と見方が違ったとしても、それは単に価値観が異なるだけのこと。どちらが上とか下という話ではないのです。