【八王子市夢美術館】陶酔のパリ・モンマルトル展

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高校の同級生が経営している会社が企画に絡んでいるということもあって、群馬などを巡回しているときから気になっていた展覧会「陶酔のパリ・モンマルトル 1880-1919」を鑑賞しに八王子まで出掛けました。サブタイトルが「シャ・ノワール(黒猫)をめぐるキャバレー文化と芸術家たち」とあるように絵画のみならず映画や影絵、ポスターなど当時のパリの風俗や文化を一覧しています。

有名な画家の作品は多くありませんが、だからこそ全体を貫く統一感というか、しっかりしたコンセプトを感じます。まさに、これがパリと言わんばかりのエスプリあふれる色彩や描写のタッチは、フランスを訪れたことのある人には懐かしく感じられることでしょう。絵画は象徴主義の作品が中心ですが、特に記憶に残ったのはアルフォンス・オスベールでした。これまであまり意識して鑑賞したことのない画家でしたが、幻想的なモチーフをドラマチックに描いているのは印象的です。

とてもていねいに構成が考えられており、順路も明確に示されています。このあたりは、展覧会に対する主催者の思いと来場者に対する配慮が感じられて好感が持てます。八王子での展覧会は昨日開幕したばかりで、5/20(日)までの会期です。駅から少し遠いですが、パリに浸れるチャンスですよ。

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