【なでしこJAPAN】韓国戦レビュー

ターンオーバー制を採用し、タイ戦とは7人を入れ替えて臨んだ韓国戦。そのアドバンテージがあったようには見えなかったが、同じメンバーで戦っていたらもっと悪い結果になっていたということなのかもしれない。試合後の会見で澤が「ディフェンスの入り方がちょっとバランスが悪くて、前はディフェンスをするが、後ろがついて行かなくて、中盤がぽっかり空いて間延びしたので、そのスペースを相手に使われてしまった」と語っているが、特に目立ったのはDF熊谷の出来だった。

失点の場面でも足をすべらせてドリブル突破を許すきっかけを作ってしまったが、その前後でも詰める間合いが悪く、空回ってファウルを取られるシーンもあった。DFラインは、出来が悪かったからと言って簡単には代えにくいために、佐々木監督も気が気ではなっかっただろう。仮に熊谷がイエローをもらっていたら、即交代させないと2枚目をもらいかねない。そんな内容だったのだ。

おそらくオーストラリア相手の方が、ワールドカップで結果が出た守備のスタイルが生きるはず。そう考えれば次戦は同じ勝った形でもよい。しかし、その後に続く北朝鮮と中国と当たるまでに、サイドバックはある程度休ませておきたいし、矢野のセンター起用も想定したい。フィジカルがきついのは相手も同じ。弱気にならないことが重要だ。