【なでしこリーグ】ベレーザ-福岡@駒沢

なでしこリーグの観戦は久しぶりですが、ワールドカップ優勝の後ということもあって、駒沢公園陸上競技場はかなり観客が入っていました。無料試合ということもあり、公園でサッカーをした帰りの親子やちょっと寄ってみたという雰囲気の人も多く、インプレー中に動き回ったりというマナーの悪さには閉口します。観戦の環境としては悪化しているけれど、選手や関係者にとっては今が勝負なのですよね。

試合は、開始早々の2分にベレーザがなでしこJAPANに復帰したFW永里妹のゴールで先制すると、完全に一方的なペース。31分にはFW木龍がドリブルから強烈なシュートを決め、さらにエリア内で倒された得たPKをMF伊藤が決めて3-0とします。この試合は炎天下だったのですが、前後半それぞれ22~25分ごろに、いわゆる「オフィシャルタイムアウト」があり、選手に給水を促していました。震災の影響で8月のこの時期に試合を組んでいる以上、これは重要なことですね。

後半にもベテランMF小林が遠目からミドルをGKの頭越しに決めれば、左サイドを崩した木龍のクロスに永里がつぶれ、逆サイドのFW田中がヘッドを叩き込んで5-0。最後のゴールはFW3人が絡んだものですが、サイドからのクロスを逆サイドの選手が決めるプレーは、僕のツボでした。勝負の面白さは早々になくなったとは言え、DF岩清水の視野の広い堅実なプレーやベレーザのパス回しは楽しめたと思います。ただ、パスがつながるものの、前を向いたプレーはあまり多くなかったので、この点はベレーザの課題でしょう。

夏の夕方の涼しい風が時折吹くスタジアムのBGMは蝉時雨で、低いところをツバメが飛んでいました。子供の頃の夏休みを思い出させてくれるような、そんな駒沢のゲームでした。