【噂のモーガン夫妻】いかにもヒューグラント

Sex and the City」のキャリーのキャラは好きではないけれど、あれは見事な「なりきり演技」なのだということをサラ・ジェシカ・パーカーはこの映画で証明してくれました。やり手の不動産仲介業者というキャリアウーマン路線ではありますが、ちょっと抑えた感じがいい味を出していました。サラは、やはりニューヨークが似合う女優。そんな彼女をワイオミングに連れていった設定が光っていますね。

そして、ハマリ役だったのはヒュー・グラント。頼りない夫というキャラを、ごくごく自然に演じています。全体的に出演者も極力抑えた低予算映画ですが、決して安っぽさを感じさせないので、安心して見ることができました。

音楽も、僕にとってはツボです。クイーンの「Crazy Little Thing Called Love(愛という名の欲望)」やベイシティローラーズの「Saturday Night」など70年代のヒット曲には、思わず懐かしく聴き入ってしまいました。エンディングでは、スティービー・ワンダーが歌うビートルズのナンバー「We Can Work It Out」が聴け、タイトルに掛けられた意味になるほどとうなずかされました。

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